不動産査定には、机上査定と訪問査定の2種類があります。
この二つの査定の違いについて、簡単に説明いたします。
机上査定
机上査定は簡易査定とも呼ばれ、築年数・面積・立地などの不動産情報をもとに、過去の成約事例や路線価などから査定金額を算出します。
不動産会社にもよりますが、机上査定の場合は実際に現地に行かずに査定金額を算出します。
メリットは不動産会社と面談する必要がなく、1日~3日程度で査定金額を知ることができます。
デメリットは査定金額が正確でない場合があります。
特に戸建住宅は実際の不動産価値より大幅な乖離(かいり)が出る場合が多々あります。
机上査定は、不動産の売却予定がなく参考程度に査定金額を知りたい方におすすめです。
訪問査定
訪問査定は不動産情報をもとに、現地を確認したうえで査定金額を算出するため、正確な査定金額を知ることができます。
メリットは正確な査定金額を知ることができるだけでなく、オーナー様ごとの売却の理由(住み替え、ローン返済困難、相続、離婚など)に応じたプランの提案を受けることができ、今後やるべきことが明確になります。
デメリットは訪問査定の時間が1~2時間程度かかるため、時間の調整が必要となります。
不動産査定はプロが行いますが、現地を見ずに正確な査定金額を算出することは不可能です。
査定をご希望される方の中には「高く売れるようなら住み替えたい」といった方もいらっしゃいますが、一生を左右するイベントとなりますので、売却の可能性が少しでもあるのであれば計画初期段階であっても訪問査定にて正確な査定金額を把握し、住み替えのハードルやその後のスケジュールについてしっかりアドバイスを受けることをおすすめいたします。
最後に、「査定金額=売れる金額」ではありません。
実際に不動産を売却される場合、査定金額や会社の知名度だけでなく、依頼する会社の特徴、担当のキャリアや人柄を考慮した上で不動産会社を選ぶことをおすすめします。
コメント